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執筆者の写真株式会社トミテック

ウェーブワッシャーの重なり防止で作業効率化した事例。



お客様と雑談中の出来事です。「最近は忙しいですか」との問いかけにこんな事を仰っておりました。

「実はこんな小さいウェーブワッシャーがあって、1枚ずつピンに組込しなくてはならないのだけど、薄くて重なり易いからどうしても複数枚挿入してしまうんだよ」と。

実際にそのワッシャーを見せて頂きましたがかなり小さく、そして薄いので、すでに重なった状態で箱に入っていました。確かに複数重なっていても挿入時手に取っても気が付かなそうです。

「これによって発生したり、流出したりする不具合の処理が凄く大変なんだよ」と大きく溜息をつきました。


その日帰社してから、何気なくその時の話を社内でしていると、弊社開発担当者からこんな案が出たのです。

「ワッシャーをツリー状に繋げておいて、それをピンに挿入してその後切り離せば重なる事は無いのでは?」。

なるほど、とても良い案だと思いました。

しかし、ワッシャーをツリー状に繋げた状態に加工は出来るのか?という疑問が残ります。

それを開発担当者に聞くと「こんな金型を作って、プレスの時に〇〇して〇〇すれば可能だよ」との答えが帰って来ました。確かにこうすれば複数枚挿入は起こり得ないし、さらに1枚ずつ挿入するよりも、後で切り離せる方が遥に作業効率が良くなるであろう事も想像出来ます。早速お客様に提案する事に決めました。


後日、お客様に一連の案を提案すると「それは良い!ぜひやりたい!」と仰って頂きました。

ツリー状に繋がったワッシャーの試作品を作り実際に挿入作業をして頂く事にしたのです。その現場に立ち会わせて頂いたのですが、複数枚挿入が無くなるどころか作業効率がグンと上がったのです。結果複数枚挿入不良発生が0%に、作業時間を40%短縮する事に成功しました。

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